投稿日:2024年07月08日/更新日:2024年09月12日
建設業界の面接でよく聞かれる質問7つと対策|例文付きで紹介
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これから建設業界の面接をひかえている人は「何を聞かれるのか」「どんな回答をしたらよいのだろうか?」と悩んでいるのではないでしょうか。
建設業界の面接では、建設業界独自の質問をされる場合も多くあります。
本記事では建設業界の面接でよく聞かれる質問や対策などを解説、また逆質問例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
事前準備をしっかり行い、採用を勝ち取りましょう。
建設業界の面接でよく聞かれる7つの質問と回答の仕方
建設業の面接で面接官からよく聞かれる7つの質問と、質問の意図や答え方のポイントを分かりやすく解説します。
面接の際は、ありきたりな回答や回答例をそのまま伝えるのではなく、自分の言葉で伝えられるよう事前準備をていねいに行いましょう。
1:自己紹介・自己PR
自己紹介屋自己PRは、どの業界の面接でも聞かれることが多い質問です。
求職者の第一印象や人物像、基本的なコミュニケーション能力を見るのが目的です。
最初に氏名を名乗り、応募企業で生かせるあなた自身の職務経験を1分程度で簡潔に語りましょう。
建設業界経験者は、現場で残した実績など建築に関する点だけでなく、性格や強みなどのアピールも必須です。
2:前職の退職理由
周囲との協調性やストレスへの耐性、将来のビジョンなどを確認するのが目的で前職の退職理由を聞くケースが多くあります。
ネガティブな理由で退職した場合でも「退職をきっかけに現在はポジティブに将来を考え転職活動を行っている」という趣旨の回答をしましょう。
採用担当者は、ネガティブな退職理由ではなく、ポジティブな退職理由を評価します。
「キャリアアップのために退職した」「より規模の大きい工事に携わるために退職した」などの回答がおすすめです。
3:なぜ建築業界を選んだのか・建設業界で活かせる強み
過去の経験や、実際に建築業界や入社を希望する企業に触れて感じた点などを自分の言葉で伝えましょう。
以下のような回答を考えておくと安心です。
「建設業界を知ったきっかけはありますか?」=「家業は建設業界です。」「前職で建設業界に関わる機会がありました。」
「自身が建設業界で活かせると思う強み」=「機電系・建築系学部・学科を卒業しており、在学中に資格を取得しました。」
回答例のほかに、具体的なエピソードもあわせて答えられるように準備をしましょう。
建設業界を選んだ理由を説明するには、業界研究などの事前準備が必須です。
自分が建築業界に進みたいと思ったときの気持ちを思い出すきっかけにもなるため、自己分析を入念に行いましょう。
4:なぜこの企業を選んだのか(志望動機)
「どうしてその企業でなければならないのか」は、多くの企業が気になっているポイントです。
前職の職務経験を生かして「この企業だからこそ貢献したい」という志望動機を考えると印象がよくなります。
志望動機は入社後のミスマッチを防ぐために聞く質問でもあるため、企業の特徴や企業理念・施工実績などの研究が必須です。
ただし、地方なら「家が近い」などの志望動機でもよいでしょう。
通勤が近ければ長く勤続しやすく、企業の交通費負担も少なくなります。
また、優良企業だと有名で安定性がある点も、1つの志望動機になります。
企業HPが無い場合は口コミやうわさで企業を選ぶ人も多いでしょう。
ネームバリューや安定性を動機にするなら「御社で学びながら貢献したい」とアピールにするのも効果的です。
5:将来のキャリアプラン
将来のキャリアプランは、長期的なビジョンや目標を持っているかを確認するための質問です。
面接官は、求職者がどのような目標を持っているのか、どれくらい伸びしろがあるのかを判断します。
応募する企業が求めている人材像を事前に把握し、自身で取得を目指している資格があればここでアピールします。
このとき、その企業で働く自分の姿を具体的にイメージして回答すると好印象です。
ただし、現実的でない目標や、応募する企業との関連性が薄い目標はよい印象にはつながりません。
6:他に応募している企業はあるか
面接で転職活動について質問するのは、転職活動の状況と入社の意思、他社との優先順位を確認する意図があります。
複数の企業に応募している場合は、隠さずに伝え、現在面接している企業が第一志望だとアピールしましょう。理由を添えるのも忘れてはなりません。
異業種や別の業界にも興味がある場合は、その理由も説明をしてください。
応募企業ごとに業界や職種が異なる場合、志望動機に一貫性がないと受け取られる可能性もあります。
業界や職種における関連性を説明できるように準備が必要です。
7:学校で何を学んだか(新卒の場合)
新卒の場合、これまでの実務経験がありません。そのため、面接官は、求職者がどのようなスキルを持っているのか把握しにくくなります。
学校で学んだことを答える場合は、実際に学んだ学部や専攻科目を答えるだけではアピールになりません。
「何に興味を持って専攻したのか」「学んだ結果身につけたスキルや残した成果」もあわせて答えましょう。
コンテストで入賞した経験や、教授が持つ建築事務所で仕事を手伝っていた場合はアピールポイントにもなります。
建設業界で採用されやすい3つのポイント
少子高齢化が進む日本では、どの業界でも人材不足が大きな課題です。
建設業界も例外ではありません。慢性的な人手不足にくわえ、昨今の建設需要の高まりが特に増えているため、人材不足に拍車がかかっています。
このような人材不足を背景とし、建設業界では人材の登用が積極的に行われています。
この章では、建設業界で採用されやすい人材に共通するポイントは以下の3点です。
- コミュニケーション能力が高い
- ITやAIを使える
- 専門知識や技術がある
それぞれについて解説します。
コミュニケーション能力が高い
現場でのコミュニケーションが取れないと、大きな事故やミスにつながる可能性があります。
施工現場や設計も同様に、コミュニケーション能力が必須です。
地域の人々のために良質な建設物を作るための使命感を持ち、コミュニケーションも大切にできる人は採用されやすいでしょう。
ITやAIを使える
近年、仕事の効率化のためITやAIなどを導入する企業が増えています。
建築業界でも労働環境の改善として、ITやAIを使いこなせる人材が必要です。
建設業界でも、今までは紙で図面や工程などを確認していました。
しかし、ITを導入して随時修正や確認の連絡が取れるようになったため、仕事に関わる人との情報の共有がしやすくなりました。
専門知識や技術がある
建築業界には様々な資格があります。
なかには、現場に入る際には必須である資格もあります。
IT業界についての専門知識を持つ人材や、プログラミングなどパソコンを使う技術を身に付けている即戦力となる人材も必要です。
建築業界の面接対策ですべきこと
建設業界の面接対策ですべきことは以下の3点です。
- 話を簡潔にまとめる
- 前職を悪く言わない
- 資格取得に向けての学習意欲をみせる
建設業は人手不足であるため、多くの企業が人材の確保を優先し、入社後の教育に力を入れています。
しかし、どんな人でも採用されるわけではありません。
面接では、礼儀や言葉遣いなど、基本的なマナーが問われます。
そのため、面接に臨む前に、質問への回答以外にも、社会人としてのマナーを再確認しましょう。
話を簡潔にまとめる
面接時間には限りがあります。
そのため、質問をした面接官が予定しているよりも回答が長くなってしまうのはよくありません。
また、長すぎる回答は相手に伝わりにくくなります。
相手に伝わりやすいコミュニケーションを意識しましょう。
回答する際には具体例やエピソードを挙げて答え、自分の経験やスキルをより明確に伝えましょう。
前職を悪く言わない
前職を悪く言うと、面接官に悪い印象を与えます。
結果的に「自社にとってマイナスになるだろう」と評価されます。
また、陰で会社や他人の悪口を言う人は社会人として信用されません。
面接では悪口を言わずに、ポジティブな回答を心がけましょう。
資格取得に向けての学習意欲をみせる
建設業界を経験している人も、資格の取得には前向きであるとアピールしましょう。
建設業経験者は入社後、業務に必要な資格取得を求められるケースが多くあります。
資格取得のための勉強をしたときの努力や、これからも資格取得をしたい意思を伝えるなど、学習意欲のアピールは必須です。
建設業界で好感が高い逆質問
面接の終盤には、「何か質問はありますか?」と尋ねられるケースが多くあります。
逆質問は、単なる質問ではなく、面接の合否を大きく左右する重要なポイントです。
また、逆質問には、面接中に発生した疑問点などを質問し、入社後のミスマッチを防ぐ目的もあります。
面接に臨む前に、採用を勝ち取るために効果的な逆質問は以下の4つです。
- 意欲をアピールする
- 資格やスキルをアピールする
- 長所をアピールする
- 入社後のミスマッチを防ぐ
それぞれ解説します。
意欲をアピールする
その企業で働きたいという意欲をアピールする場合は、逆質問を活用し積極的に学ぶ姿勢を示しましょう。
採用面接の段階ですでに入社後について考えていると伝えれば、入社意欲や業務に対する前向きな姿勢を印象づけられます。
- 入社までの間に学んでおくべき知識
- 入社後は、どのような流れで実際の業務に携わるか
- 業務で必要な資格やスキル
を質問すると効果的です。
資格やスキルをアピールする
具体的な資格名をアピールしながら、資格を活かせる環境があるのかを逆質問します。
具体的な質問例は以下の通りです。
- 建築CAD検定の1級を取得しております。貴社における業務で、CADはどのくらいの頻度で使いますか。
- 1級建築施工管理技術士の資格を取得したいと考えております。いち早く資格を得て貢献したいのですが、資格取得のための補助制度などはございますか?
逆質問で資格やスキルをアピールできると、面接官への印象がよくなるのはもちろん、入社後の自分の働き方をイメージすることもできます。
長所をアピールする
保有資格や経験について、面接の中であまり言及できなかった場合は、逆質問で主張しましょう。
質問内容を工夫し、コミュニケーション能力の高さや粘り強く仕事に取り組む姿勢など、資格・経験以外の長所について印象づける効果も期待できます。
- 貴社では、業務報告や意見交換ができるようなミーティングを、定期的に実施しておられますか。
- 社内ベンチャーでリーダーとして働き、経営に携わった経験があります。御社でも新規事業に携わったり提案できる制度や環境はありますか。
応募先企業での様子をたずねる逆質問を活用し、自身のコミュニケーションとマネジメントスキルを伝えましょう。
入社後のミスマッチを防ぐ
その会社で働く人の雰囲気や、給与・休日などの待遇面は、入社前に確認しておきたいポイントです。
ストレートには聞きづらいため、質問の仕方を工夫します。
社風や社内での具体的な業務の進め方に関する逆質問をして、採用担当者にあなたを採用したあとの様子を強くイメージさせられます。
- 御社で活躍されている方に共通する特徴はありますか。
- 1年の中で、仕事の繁忙期はいつ頃でしょうか。
公開されている情報はすでに調査済みであるものの、公開されている情報だけではわからない、社員になった場合に必要な内部の様子に興味を持っていると伝えるのが必須です。
聞いてはいけない!建設業界のNG逆質問
先述した通り、逆質問は単なる質問ではなく、面接の合否に関わる重要な質問です。
好感度の高い逆質問もあれば、触れてはいけない話題もあります。
この章では、建設業界のNG逆質問を3つ紹介します。
- 企業ホームページや求人サイトでわかる内容
- 逆質問をしない
これらの逆質問をすると、面接官にネガティブなイメージを抱かせる可能性があるため、注意しましょう。
企業ホームページや求人サイトでわかる内容
企業ホームページを見ればわかる内容を質問するのはやめましょう。
面接に際して企業の情報を収集せず準備不足で面接に臨んでいると受け取られます。
入社意欲が低く、場当たり的に応募したイメージを持たれます。
公開済みの情報に目を通さないようでは「実際の業務でも、高いスキルは期待できないだろう」と判断されるでしょう。
逆質問をしない
逆質問をしないのは「業務に対する意欲がない」「応募先企業に興味がない」と面接官に伝えているのと同じです。
企業ホームページなどの公開されている情報に目を通しても、今後就業することを想定していれば、質問は無数に出てくるはずです。
建設業界におけるオンライン面接の対策
近年では、建設業界をはじめ、多くの企業でオンライン面接が導入されています。
オンライン面接は、対面面接とは異なる点も多くあります。
この章では、オンライン面接ならではの注意点を2点解説します。
- 履歴書はデータ化やネットで作成する
- 画面共有を活用する
オンライン面接に慣れていない人は参考にしてください。
履歴書はデータ化やネットで作成する
オンライン面接でなくても、企業が転職希望者の履歴書をデータで管理するケースも多くあります。
履歴書の作成には、Web履歴書が便利です。
Web履歴書は、パソコンだけでなく、スマートフォンでも作成が可能です。
Web上で履歴書が入力できる無料サービスを利用すると簡単に作成できますよ。
画面共有を活用する
面接官と画面を共有すれば、より説明しやすくなります。
画面を共有する際は、面接官に画面共有を行いたい旨を一言申し出てから画面を切り替えましょう。
- 提出した履歴書
- 自分が過去に関わった工事を説明する資料
- 逆質問事項
画面共有は視覚的にアピールでき、口頭でも説明をしやすくなります。
面接本番に戸惑わないために、面接前に動作確認をしておくと安心です。
まとめ
本記事では建設業界の面接でよく聞かれる質問や対策などを解説しました。
自分の言葉で回答できるよう準備をしましょう。
また、建設業界では、コミュニケーション能力の高さやITやAIを使えるスキル、専門知識などが求められます。
質問への回答だけでなく、逆質問でもアピールできると効果的です。
これから建設業界の面接をひかえている人は、本記事を参考にして合格を勝ち取ってください。