投稿日:2024年09月28日/更新日:2024年09月28日

宅地建物取引士(宅建)とは?資格の有効性やメリット、試験概要についてわかりやすく解説

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宅地建物取引士は、毎年多くの受験者を誇る人気の国家資格です。

最近では、不動産業界に限らず、他の業界でも注目を集めています。

「宅建ってよく聞くけれど、どんなメリットがあるの?」と、気になる方も多いのではないでしょうか?

本記事では、宅地建物取引士(宅建)の意味やメリット、試験概要についてわかりやすく説明します。

ぜひ参考にしてみてください。

宅地建物取引士とは?

宅地建物取引士とは、不動産会社が公正な不動産取引をおこなうために必要とされる、宅地建物取引業法で定められた国家資格です。

略して、宅建や宅建士といいます。

宅建士として不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際に、その土地や建物について知見がないお客様に対し、下記の重要事項の説明ができます。

  • 登記
  • 不動産の広さ
  • 飲用水・電気・ガスの供給施設
  • キャンセルの際の取り決め

不動産に関する重要事項の説明などは、宅建士だけがおこなえる独占業務です

また、不動産の売買や賃貸借の媒介(仲介)といった不動産取引をおこなう際は、従業員5名につき1名以上の宅建士の設置が必須とされています。

そのため宅建士の需要は高いといえるでしょう。

宅地建物取引士の4つのメリット

宅地建物取引士になるメリットは、下記の4つが挙げられます。

  • 自社販売に強くなる
  • 就職や転職に有利になる
  • キャリアアップにつながる
  • 資格手当をもらえる可能性がある

それぞれ解説します。

自社販売に強くなる

建築会社やハウスメーカーは、依頼された建物を建築して依頼主に引き渡す場合も多いですが、自社で建築した建物を自ら販売する場合があります。

自社で建築した物件を販売するためには、宅建業の免許が必要です

売買契約を結ぶにあたって、3つの独占業務でもある重要事項の説明や、契約書への記名と押印が欠かせないため、宅建士も必要になります。

就職や転職に有利になる

宅建士の需要は、不動産業界だけにとどまらず、他業界にも広がっています

建築会社では、自社で建築した物件を販売する際に宅建の資格が必要です。

取得すると就職や転職の際に有利になるので、面談などで積極的にアピールしてみましょう。

また、中には社員に資格取得を義務付ける企業もあります。

独立や起業にも役立つ上に、自分での住宅購入する時や賃貸契約の時に正しい判断ができるなど、多くのメリットがあります。

キャリアアップにつながる

宅建士は難関な国家資格です。

そのため、取得できれば大きな信用に繋がります

独占業務がある点から、宅建士はキャリアアップに繋がる重要な資格といえるでしょう。

また、仕事をする上でとても重要になってくるのが、購入者からの信頼です。

資格を持っているだけで、購入者側から安心感や信頼を得られます。

仕事をもらいながら成果を上げると、更なるキャリアアップがのぞめるでしょう。

資格手当をもらえる可能性がある

宅地建物取引士の資格を持っていると、資格手当がつき、年収アップにつながります。

企業にもよりますが、場合によっては毎月の給与に数千円~数万円ほど上乗せしてもらえる可能性があります。

宅地建物取引士は一生使える国家資格のため、持っていて損はないでしょう。

宅地建物取引士の試験概要

宅地建物取引士の試験概要は、下記のとおりです。

受験資格 年齢、学歴等に関係なく、誰でも受験できます。
試験日 毎年1回、10月の第3日曜日の午後1時~午後3時(2時間)
試験地 在住の都道府県
出題形式 50問・四肢択一式による筆記試験(マークシート方式)
試験科目
  • 権利関係(14問)
  • 法令上の制限(8問)
  • 税その他(3問)
  • 宅建業法(20問)
  • 免除科目(5問)
受験手数料 8,200円
持ち物
  • 受験票
  • HBの黒鉛筆又はシャープペンシル
  • プラスチック製消しゴム
  • 腕時計(スマートウォッチの利用不可)

参照:宅建試験|不動産適正取引推進機構

宅建試験に向けた受験勉強の時間

宅建試験の受験に向けて勉強する時間は、およそ200~300時間が目安です。

全体の勉強時間として300時間を目標にする場合、1日2時間なら150日となり、約5ヶ月かかります

最短でも3ヶ月から5ヶ月ほど、受験勉強の時間を設けるのを推奨します。

1年間の間で大体のスケジュールを組み、合格を目指しましょう。

宅建試験合格から資格証明書発行まで

宅建士の試験に受かると、受験地の都道府県知事の登録が可能です。

そして、登録を受けた都道府県知事から宅地建物取引士証(宅建士証)の交付が完了すると、宅建士として活動できます。

また、宅建士証交付のときに、その都度国が実施する講習の受講が必須です。

ただし、登録の場合は宅建業の実務経験が2年以上ある方、宅建士証交付の場合は試験合格後1年以内の方は各講習が免除されます。

ちなみに一度登録すれば、一生有効です

しかし、宅建士証の有効期間は5年なので、今後も宅建士として活動するためには更新を忘れずにおこないましょう。

まとめ

宅地建物取引士は、不動産に関する重要事項の説明などの独占業務がおこなえる国家資格です。

宅地建物取引士になると自社販売に強くなるほか、就職や転職、キャリアアップも望めます。

さらに、場合によっては資格手当をもらえる可能性もあるので、持っていて損はないですよ。

また、試験合格のために費やす勉強時間は、200~300時間ほどが目安です。

働きながら勉強するのは大変ですが、最短でも5ヶ月前から事前に計画を立てて合格を目指しましょう!

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