投稿日:2024年07月06日/更新日:2024年09月12日
建設業界で働きやすい業種の5つのポイント|ホワイト企業の特徴も紹介
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- 「建築業界への転職を検討しているけれどブラックなイメージがある」
- 「ホワイトな業種の見分け方を知りたい」
などと悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
建設業界は手に職をつけ、就職後のキャリア形成も実現しやすい魅力的な業界です。
本記事では、建設業界で働きやすい業種を選ぶポイントやホワイト企業の特徴などを解説します。
また、近年は建設業界にあこがれる女性も増えています。
女性が活躍できる業種も紹介するので、参考にしてください。
建設業界で働きやすい業種を選ぶ5つのポイント
ホワイト企業や働きやすい業種には、明確な定義はありません。
しかし、一般的に以下の5点が充実している業種は働きやすいと考えられます。
- 給与、福利厚生などの待遇面
- 事業内容、経営方針
- 事業の安定性、成長性
- 残業時間や休日数、有給休暇取得率
- 会社の雰囲気
1つずつ解説します。
給与、福利厚生などの待遇面
建築業界はさまざまな職種が集まって成立していますが、業務内容に見合った給料が支払われるかどうかはもっとも重要なポイントです。
年収の高い会社は資金力があり、DX(Digital Transformation)の推進や働き方改革の定着にも積極的に取り組んでいる可能性が高いでしょう。
DXとは、企業がデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して業務プロセスを改善し、製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革することを指します。
事業内容、経営方針
その会社が展開している事業の内容や掲げている経営方針は、もっとも基本的な情報です。
また、応募する会社の業界内におけるシェアや、競合他社に対する優位点なども重要なポイントです。
企業研究をするときは、その会社の魅力や顧客から選ばれる理由や成長している理由を詳しく調べましょう。
事業の安定性、成長性
建設業界での飛躍を目指しているならば、成長性のある企業に就職するのがおすすめです。
応募する会社の従業員数や雇用形態の比率、年間売上高と近年の傾向、社会からの評価を調べましょう。
また、その会社が展開している事業や予定しているプロジェクトの内容なども細かくチェックしておくことです。
残業時間や休日数、有給休暇取得率
求人を見る際に平均残業時間をチェックすると、その企業の労働環境改善への取り組みが推測できます。
たとえば、残業が少なめの会社であれば、業務の効率化が進んでおりライフワークバランスが取りやすいと考えられます。
休日の日数が週に1回ではなく土日祝日が休みであり、休暇制度が整っている会社を選ぶとよいでしょう。
また、有給休暇取得率を見れば、与えられている有給を取りやすい環境かどうかがわかります。
会社の雰囲気
従業員の年齢層から男女比やポリシー、モットーなど、会社の雰囲気を確認するのも重要です。
基本情報だけではわかりにくい点も多いので、インタビュー記事を参考にしたり、関係者に問い合わせたりするとよいでしょう。
建築業界におけるホワイト企業の特徴
ホワイト企業で働くと自分自身のキャリアの発展にもよい影響を与えます。
また、ホワイト企業であれば、働くうえでの充実感やワークライフバランスの確保もできるでしょう。
建設業界におけるホワイト企業には以下の特徴が見られます。
- 働き方改革が推進されているかどうか
- 成長の場が設けられているかどうか
- 建退共に登録できるかどうか
それぞれ解説します。
働き方改革が推進されているかどうか
まずは、応募企業が働き方改革を推進しているかをチェックしましょう。
働き方改革を推進している企業は、週休2日制の導入や長時間労働の削減などの実現に向けた取り組みを推進しています。
成長の場が設けられているかどうか
ホワイト企業は、単調な業務やモチベーションの低下を防ぐために、社員が新たなスキルを身につけたりキャリアを広げたりできる環境を提供しています。
たとえば、社内研修や外部講座の提供・プロジェクトへの参加・スキルアップ・資格取得のサポートなどが挙げられます。
社員の能力や志向に合わせて成長の機会を提供すると、従業員が自らキャリアを築くため、組織全体のパフォーマンスが向上するでしょう。
建退共に登録できるかどうか
建退協とは、建設業退職金共済制度(建退共制度)で、建設業界に特化した退職金制度です。
建退共には、掛け金を企業が支払うか、現場ごとに加入できるかの2パターンがあります。
建退共は加入できるケースが少ないレアな制度ですが、これも福利厚生の一環です。
加入できる企業なら、かなりのホワイト企業・現場だといえるでしょう。
建設業界で働きやすい業種
建設業界で働くなら、どの業種が働きやすいでしょうか。
本章では、建設業界で働きやすい業種を紹介します。
- 設計職
- 事務・人事職
- 施工管理
自分に合ったホワイトな環境で働くための参考にしてください。
設計職
建築設計とは、建物や設備の設計に関わる仕事を包括的に言い表したものです。
建築主の要望や予算を考慮して土地の調査等を行い、図面を作成したり、工事に関する計画書を計算・作成したりするのが仕事です。
設計の職種は大きく以下の3種類に分けられます。
意匠設計 | さまざまな構造物に対して、強度・耐力性等を加味した美しいデザインを施す仕事。 |
構造設計 | 建築物の基礎や柱、梁、床などの耐力・形状・配置を、建築基準法に適合するように、力学的に構造を計算する仕事。 |
設備設計 | 構造物などにおける環境・エネルギーを最適化した快適な室内環境を実現する、建築物のインフラを設計する仕事。 |
設計業務は建築士の資格がなくても関われますが、資格がないと担当できない業務もあります。
事務・人事職
建築業界にも、事務職や人事職があります。
事務職や人事職は天候や気温の影響を受けづらいため、年間を通じて安定した環境で働けるのが特徴です。
また、基本的に工期に追われて仕事をすることが少なく、他の職種と比べると休日は確保しやすいため、ライフワークバランスも取りやすいでしょう。
「建築業界にはあこがれているけど、体力仕事は厳しい」と考えている人や女性にもおすすめの職種です。
人手不足が深刻な建設業界で、優秀な人材を採用したり、才能のある新入社員を研修したりする業務は、建築業界にも大きく貢献できるやりがいのある仕事です。
施工管理
施工管理は、現場監督として工事現場で働く職人やさまざまな関係者を取りまとめる重要な仕事です。
現場監督の業務内容は多岐にわたりますが、代表的な「四大管理」を以下に紹介します。
工程管理 | 限られた工期の中で如何に効率よく作業を進めていくか計画表や工程表を作成する。 |
原価管理 | 資材費や人件費などの予算について管理をする。 |
品質管理 | 建物のクォリティーや強度などを管理する。 |
安全管理 | 安全対策を講じる。 |
どれも大きな責任がともないます。
しかし、平均年収は480万円前後(月給約40万円)と、比較的高い収入が見込めます。
建設業界で働くのにおすすめの資格
建設業界で働くうえで、資格取得をすると業務の幅が広がり、キャリアアップや昇給にもつながります。
また、公的にスキルを証明できるため、よりよい待遇を求めて転職する場合も有利に働きます。
おすすめの資格は以下の2つです。
- 電気工事士
- 建築施工管理技士
ぜひ、資格取得を目標にして仕事のモチベーションを高めてください。
電気工事士
電気工事士の資格は、年齢・学歴・職歴問わず誰でも受験できるため、人気の資格の1つです。
第一種と第二種にわかれており、担当できる範囲が異なります。
どちらも筆記試験と技能試験の両方に合格する必要があり、第二種は年2回受験できます。
建築施工管理技士
建築施工管理技士は、工事現場の施工計画書の作成や工程管理を行うために必要な国家資格です。
17歳以上であれば誰でも受検できます。
建築施工管理技士には1級と2級があり、1級は鉄筋工事、塗装工事などすべての工事現場の管理監督が可能です。
一方、2級は建築分野においては解体工事と建設工事のみに限定されます。
建築業界で働きたい女性におすすめの業種
建築業界は女性にとって働きやすい職場とは言えないかもしれません。
しかし、職種によっては女性が最前線で活躍しているケースも多くあります。
- 建築積算士
- 電気工事士
- 建築施工管理技士
1つずつ紹介します。
建築積算士
建築積算士は、建物を建てるのに必要な資材などから建築費用を計算するための資格です。
17歳以上であれば受験可能で、人気資格の1つ。
建築積算士の年収は経験により400万円〜900万円前後です。
実際の建築現場では力仕事が必要なこともありますが、建築積算士は現場には行かないため、女性が活躍しやすい業種です。
リフォームプランナー
リフォームプランナーは依頼者の現在の住まいへの不満や要望、デザイン、予算などをヒアリングし、生活の質の向上を目指すのが仕事です。
年齢、学歴、取得資格を問わず受験できる人気資格の1つ。
また、結婚や出産、育児といったライフステージの変化を経験した女性にこそ最適な業種といえるでしょう。
実際の家庭生活の中で感じる疑問や要望を、リフォームプランナーの仕事を通じて活かせる点が魅力的です。
CADオペレーター
建築物の平面図から情報を読み取り、断面図や側面図を描く仕事がCADオペレーターです。
CADオペレーターは、情報を正しくくみ取る力が必要なため女性に向いています。
2次元と3次元の作図スキル、ExcelなどのPC作業スキル、IllustratorやPhotoshopなどのDTPスキルとコミュニケーションスキルが必要です。
単なるトレース作業は減少傾向にあるので設計補助としても働けるように建築知識を身につけることもおすすめします。
また、CADオペレーターの業務に資格は必須ではありませんが、建設業界に携わるには建築CAD検定の資格を持っておいた方が有利になるでしょう。
まとめ
本記事では、建設業界で働きやすい業種を選ぶポイントやホワイト企業の特徴などを解説しました。
ホワイト企業や働きやすい業種には明確な定義はありませんが、給与や福利厚生などの待遇面などのポイントをしっかりとチェックし、応募企業を決めてください。
ホワイト企業で働くと、働く上での充実感やワークライフバランスの確保もでき、自身のキャリア形成にもよい影響を与えます。
また、建築業界には資格がなくても働ける業種も多くありますが、資格を取得していれば業務の幅が広がりキャリアアップや昇給にもつながります。
建築業界へ転職する時には、本記事を参考にして、働きやすい業種を見つけてください。