投稿日:2025年03月22日/更新日:2025年03月22日
建築営業の気になる年収を紹介!辛いって言われているのは本当?
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建築業界において、花柄と呼ばれているのが営業職。
営業活動の成果として、企業に対して大きな利益をもたらすため、やりがいのある仕事と感じる人も多くいます。
一方で、自分の腕次第で成績が決まるため、辛いと感じる人がいるのも事実です。
建設業界の営業には多くの種類がある中で、建築営業職ではどの程度の年収を得られるのでしょうか。
本記事では、建築営業の気になる年収を紹介するとともに、辛い仕事と言われている理由などを解説します。

建築営業とはどのような仕事?
建築営業として、主に民間や個人向けと公官庁向けの仕事があります。
ここでは、それぞれの仕事の詳細や住宅営業との違いについて解説します。
民間企業や地主向けの仕事内容
民間企業や地主向けの営業活動としては、主に土地の有効活用を提案し工事を受注することが目的です。
住宅の場合はアパートやマンション、民間企業向けとしてはオフィスビルなどがターゲットとなります。
顧客としては、投資した金額を確実に回収した上で、収益を上げることが目的となります。
建築営業としては、物件自体と地域の魅力度を勘案して適切な賃料を設定して収益を上げられるかが腕の見せどころです。
官公庁向けの仕事内容
官公庁向けの建築営業としては、入札が主体となります。
民間企業や個人に対する営業の場合、いかにアポイントを取ってこまめにコミュニケーションを取って成約を勝ち取ることができるかが重要です。
一方で、官公庁向けの仕事は担当者とのコンタクトだけで成約を得られるわけではありません。
入札の項目を良く確認して、自社で受注可能であるかを見極めて入札する金額を決めていきます。
そして、発注元が設定した要件や書式に従って、書類を作成しなければなりません。
以上から、入札に対して綿密にリサーチできるかが設計営業として重要なポイントとなります。
住宅営業との違い
住宅営業とは、家を建てたいと考えている方に対してアプローチして、住まいづくりを支援する仕事です。
建築営業と住宅営業の明確な違いとして、対象となる顧客が挙げられます。
住宅営業は個人の顧客がメインとなり、建築営業は地主だけでなく企業や公官庁がターゲットです。
また、住宅営業の場合は顧客が望むライフスタイルや価値観を考慮しての営業が必要です。
一方で、建築営業の場合は顧客の利益を重視したアプローチを行う必要があります。
ほかにも、住宅営業と建築営業では求められるスキルや知識にも違いがあります。

気になる建築営業の年収は?
建築営業の平均年収としては、400万円から500万円程度と言われています。
これは、一般企業で雇用されて得られる年収と比較した場合、平均的な金額です。
ただし、建築営業の場合は固定給だけでなくインセンティブを得られる特徴があります。
インセンティブとは、自分が影響活動を行って獲得した物件の成約数や成約額に応じて、プラスアルファで得られる報酬のことです。
要するに、多くの契約を得たり入札により大型の公共事業を請け負うことになったりした場合、高報酬を得ることが可能です。
多くのインセンティブを得ることができれば、年収1,000万円以上となることも少なくありません。
また、いかのような経験と資格がある場合、年収が高くなる傾向があります。
経験別
民間工事の建築営業を担当する場合、経験を積むことにより人脈が広がって、多くの成果をあげることが可能です。
公共事業の場合、基本的胃は未経験であっても知識や根気強く営業活動すれば対応できます。
一方で、民間工事の場合はきっかけがないとどのような顧客に対して営業すれば良いのかの方向性も定まりにくいものです。
そこで、人脈があるかどうかによって多くの顧客に対してアプローチできるかどうかが決まり、結果として得られる成果にも違いが生じます。
保有資格別
建築営業において、以下の資格があると年収アップが期待できます。
- 宅地建物取引士
- 不動産鑑定士
- 建築士
- 施工管理技士
- ファイナンシャルプランナー
特に、あると有利になる資格として宅地建物取引士が挙げられます。
宅地建物取引士の資格があれば、顧客に対して提案する際の計画書作成をスムーズに対応可能です。
また、顧客からの質問に対してもわかりやすくスピーディーに回答でいるので、より商談を上手く進めることができます。
有資格者の場合、営業活動をスムーズに進めて成果を上げやすくなるだけでなく、資格手当が用意されている場合は資格があるだけで年収をアップできます。

建築営業を目指すメリット
建築営業を目指すことによるメリットとして、以下が挙げられます。
- 未経験でも目指せる
- 若くてもキャリアアップを目指せる
- 達成感が大きい
各メリットの詳細は、以下のとおりです。
未経験でも目指せる
建築営業の場合、未経験者でも目指すことが可能です。
営業としての経験があるに越したことはないものの、特に公官庁向けの仕事では知識があれば対応できます。
未経験であっても、コミュニケーション能力や心身のタフさがあれば対応できる場合が多いです。
また、取得が必須となる資格がないことも、未経験であっても建築営業を目指せる理由です。
若くてもキャリアアップを目指せる
建築営業では、営業成績次第では若くてもキャリアアップを目指せるメリットがあります。
固定給だけでなくインセンティブによる報酬も得られるなど、成果主義の傾向があり年齢に関係なく昇進できる可能性が高いです。
ただし、建築業界でもまだ年功序列の考えがある企業は少なくなく、どれだけ成果を上げてもキャリアアップを目指しにくいケースもあります。
達成感が大きい
特に、公官庁向けの仕事で入札を勝ち取ると、大きな達成感があります。
契約に至るまでのプロセスで苦労することが多い中で、契約まで至ると強い達成感を得られるものです。
また、自分が獲得した入札により公共事業が行われて、完成した後に多くの人に利用されているシーンを見ると、社会の役に立ったという実感を得られるのも魅力的です。

建築営業に向いている人の特徴
建築営業に向いている人には、以下の特徴があります。
- コミュニケーション能力が高い人
- 独身者
- 金銭でモチベーションをキープできる人
各特徴について、詳しくみていきましょう。
コミュニケーション能力が高い人
建築営業の場合、広告などから顧客の反響をトリガーとして営業するわけではありません。
積極的に顧客に対してアプローチして、案件を増やしていく必要があるのです。
そこで、コミュニケーション能力が高い人の方が建築営業に向いています。
また、建築営業は潜在顧客をどれだけ掘り起こすことができるかが重要となり、コミュニケーション能力が問われます。
独身者
建築営業の場合、個人をターゲットとした営業の場合は土日が仕事で平日休みになることが多いです。
よって、家族がいる場合は土日にスキンシップを取る時間を取ることができません。
以上より、独身者の方が建築営業に向いている傾向があります。
金銭でモチベーションをキープできる人
後述するように、建築営業はきつい仕事と言われています。
そのため、労働環境などからモチベーションをキープするのは困難でしょう。
そこで、きつい仕事の中でやりがいやモチベーションを高める方法を見いだす必要があります。
そのひとつとして、金銭面でモチベーションをキープできる人の方が建築営業に向いています。

建築営業がつらいと言われる5つの理由
建築営業は、一般的なイメージとしてつらいと言われています。
建築営業がつらいと言われる理由として、以下が挙げられます。
- 顧客の獲得が難しい
- 休日出勤がある
- 景気に左右されやすい
- お客さまだけではなく現場とも付き合う必要がある
- 資格を取得する必要がある
各理由についての詳細は、以下のとおりです。
顧客の獲得が難しい
建築営業の場合、反響営業ではなく自ら積極的に営業活動しなければなりません。
潜在顧客を獲得するために、顧客の発掘からアプローチが必要となります。
そのため、営業活動中に顧客からきつい言葉をかけられる場合もあるでしょう。
さらに、公官庁向けの仕事の場合は入札自体の件数が多くなく、なかなか成果を出せずにつらく感じる場合があります。
休日出勤がある
建築営業は、基本的に土日勤務で平日休みとなります。
また、ゴールデンウィークなどの長期休暇に仕事する場合も多く、まとまった休みがとりにくいものです。
家族がいる家庭の場合、まとまった休みを利用して旅行に出かけたくなるものですが、建築営業の場合はそれが叶わないケースがあります。
景気に左右されやすい
建築商材は、景気に左右されやすい傾向があります。
景気が悪いタイミングでは、どれだけ積極的に営業活動を行っても成果を上げにくいものです。
また、契約件数が少ないとインセンティブが獲得できず、収入にも大きく影響してきついと感じてしまいます。
お客さまだけではなく現場とも付き合う必要がある
建築営業の場合、対顧客だけでなく現場とも付き合う必要があります。
顧客と現場との間に立ってやりとりしなければならず、納期の調整など板挟みになることも少なくありません。
顧客と現場との調整に時間がかかると、労働時間も長くなり肉体的にもきついものです。
よって、建設会社やゼネコンなどの社員とも良い関係を築けるかが重要なポイントとなります。
資格を取得する必要がある
企業によっては、宅地建物取引士などの資格の取得を要求される場合があります。
勤務時間外に、資格取得に向けて活動する必要があるため休まる暇がなくきついと感じるでしょう。
また、宅建の資格は難易度も高い資格の1つで、合格率は15~17%。
なかなか合格できないケースもあるので、注意しましょう。
建築営業がつらいと感じた場合の対処法
建築営業がつらいと感じた場合、以下の方法で対処すると良いでしょう。
- つらいと感じる項目をピックアップする
- やりがいをリストアップする
- 転職を考える
各対処法について、詳しく解説します。
つらいと感じる項目をピックアップする
自分が建築営業として働く中で、つらいと感じている項目をピックアップしましょう。
そして、つらく感じる項目に対してなぜつらいと思うのかを冷静に分析し、改善を図るとより気持ち良く仕事出来るようになります。
たとえば、営業活動でなかなかアポイントメントを取れないといったコミュニケーションの問題でつらいと感じている場合、アプローチ方法を改善するなどの対応を図るなどの方法があります。
やりがいをリストアップする
つらいと感じる項目をピックアップするだけでなく、つらい中でもやりがいを感じられる内容をリストアップして、良かった点を振り返るのも有効的です。
良い面を伸ばすことで、より自分の強みとして営業活動に活かすことができ、成果が上がりさらにモチベーションを高めて仕事できるようになる可能性が高まります。
転職を考える
無理に建築営業にこだわるのではなく、転職も考えるのもおすすめです。
建築営業に対する適性がない状態でどれだけ努力しても、成果を出すことができずつらいと感じるものです。
特に、コミュニケーションに関するスキルは、経験のみならず性格面にも強く左右されます。
性格面を変えることは非常に難しいため、適性がないと感じたら転職を検討しましょう。

まとめ
建築営業は、インセンティブによる報酬があるため生花を上げることができれば高年収を得ることも可能です。
ただし、成果主義の側面があるのでつらいと感じることも多いでしょう。
つらいと感じる中でも、少し工夫するだけでもつらさをやりがいに変えることもできます。
本記事で紹介した内容を参考に、建築営業として活躍することを目指してみてはいかがでしょうか。