投稿日:2025年05月14日/更新日:2025年05月14日

施工管理とは?年収が高い理由と有利な資格7選をわかりやすく解説!

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施工管理は、建設プロジェクトの円滑な進行を支える重要な職種です。

現場の指揮やスケジュール管理、コスト管理などの業務を担当し、安全かつ高品質な建築物を完成させる役割を担っています。

そのため、年収も比較的高く設定されており、やりがいの多い仕事です。

この記事では、平均年収をはじめ、施工管理の仕事内容や現場監督との違い、やりがいについて解説します

また、年収アップに必要なスキルや資格についても紹介するため、施工管理の魅力やキャリアアップの可能性を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

施工管理とは

施工管理は、建設プロジェクトを安全かつ効率的に進行させるための仕事を担っています。

主な仕事内容は以下の通りです。

  • 現場で働く作業員の指揮やスケジュールの管理
  • 建造される建築物の品質管理
  • プロジェクト内のコスト管理

施工管理は工事現場全体を見渡して、各部署と連携を取りながら工事を成功に導いています。

施工管理と現場監督の違い

現場監督は、建築や土木工事などの現場で作業を指揮・監督し、品質と安全を保ちながら工程管理を行うのが仕事です。

施工管理が作成した計画に基づいて、具体的な現場作業の監督や職人への指導を行っています。

一方で、施工管理は工事の進行全体を管理しています。

そのため、施工管理と現場監督はほぼ同じ業務をこなしており、明確な違いはありません

ただし、施工管理は、書類作成など現場外での事務作業も業務に含まれます。

法規制や安全基準への理解も必要です。

また、施工管理には、問題解決能力やコミュニケーション能力、リーダーシップ、スケジューリング能力など、さまざまなスキルが求められます。

施工管理の4つのやりがい

施工管理は、問題解決力やコミュニケーション能力など、多岐にわたる能力が求められるため、やりがいも多くあります。

この章では、施工管理の主なやりがいを4つみていきましょう。

安定したニーズがある

人々の生活には建築物が必要不可欠です。

近年では、新規建設以外にも老朽化による建て替えなどのニーズが増えています。

建物がある限り安定して仕事があるでしょう

国土交通省の調査によると、建築業界の国内売上高の総額は16兆8148億円で、9年連続で増加しています。

一方、施工管理の平均年齢は年々高くなっており、人手不足が問題です。

社会貢献への実感

施工管理が関わるインフラや建築物は、多くの人々の生活に影響を与えています

たとえば、自分が関わった建築物が、企業や人々の役に立っていると感じたとき、社会への貢献を実感するでしょう。

目に見える形での社会貢献は、施工管理者にとっては大きなやりがいです。

スキルアップの実感

施工管理では、技術や知識を常にアップデートしなければいけません。

資格取得や新しい技術の習得など、自分のスキルが向上すると、大きなやりがいを感じられるでしょう。

そのため、施工管理の仕事でキャリアアップをしたい人には、以下の資格取得もおすすめです。

  • 建築施工管理技士
  • 土木施工管理技士
  • 建設機械施工技士
  • 電気工事施工管理技士

スキルアップによってキャリアアップや昇給につながれば、さらにモチベーションもアップするでしょう

高い給与と成果報酬

施工管理職は、建設業の中でもスキルが必要で責任の大きい業務です。

そのため給与は高く設定されています。

なかには、工期の遵守や事故件数など、徹底した管理に成果報酬が発生するケースもあります。

業界の好調さや人材不足を背景に、待遇を改善する企業が増えており、さらなる高年収が期待できるでしょう

職人からの信頼を得られればよりよい仕事ができ、さらなる高収入が望めます。

施工管理の平均年収が高い理由

建築施工管理技術者の平均年収は632.8万円です

この数値は、日本の平均給与460万円を大きく上回っています。

建設業全体の平均年収の548万円と比較しても高めです。

施工管理の平均年収が高い理由を解説します。

参照:厚生労働省「jobtag」

参照:国税庁の民間給与実態統計調査

専門的な資格が有利なため

施工管理自体は無資格でもできる仕事です。

資格がない場合は、住宅メーカーや工務店、設備工事会社などでの写真撮影や日報作成といった現場の補助業務から経験を積みます。

しかし、資格があれば担当できる業務も増えるでしょう。

たとえば、1級建築施工管理技士を取得すれば、大手デベロッパーや総合建設会社(ゼネコン)、大規模プロジェクトを手がける不動産会社などに評価されます

施工管理技士の資格には、2級と1級があります。

難易度の高い資格を持っている方が、給料が高くなるでしょう。

責任が大きく危険と隣り合わせであるため

施工管理技士は、工事現場の作業をスムーズに進行するのが仕事です。

多くの職人たちに的確に指示を出し、安全管理を行う仕事は責任が大きく、給料も高くなります

高層ビルやマンションなど、大きな建物の現場を担当するケースもあるでしょう。

また、施工管理は建築現場です。

ふだんは管理業務が中心で実際に建設作業を行うケースは少なくても、命の危険もあります。

さらに、小さなミスも命に関わる大きな事故を引き起こすかもしれません。

瞬時に正しい判断をくだし、スケジュールの見直しなどを行う責任もともなっています。

幅広い知識と経験が求められるため

施工管理は担当業務の範囲が広く、幅広い知識が必要です。

また、資材発注や進捗管理・安全管理・書類仕事などのデスクワークもあります

そのため、現場で必要な技術はもちろん、法律への知識やスケジュール管理、現場での円滑なコミュニケーションなど幅広いスキルが求められます。

各種手当が充実しているため

大きな現場を担当する際には、工程会議や調整などの業務も多く発生するでしょう。

大きな現場では、小規模な現場と比べて仕事量が増え、残業も多くなります

休日出勤もあるかもしれません。

しかし、残業手当や休日出勤手当が加算されれば、自然と年収も高くなります。

また、資格を取得していれば、基本給に資格手当が上乗せされ、年収アップにつながります。

施工管理に有利な7つの資格一覧

施工管理業務に資格は必須ではないが、スキルアップのためにも取得するのがおすすめです。

施工管理技士の資格は全部で7種類あり、それぞれ1級と2級にわかれています。

2級よりも1級保有者のほうが担当できる業務の範囲が幅広く、取得難易度も高くなるでしょう。

この章では、それぞれの資格の概要を紹介します。

建築施工管理技士

建築施工管理技士とは、マンションや住宅、商業施設、オフィスビルなどの建築工事に関連する資格です。

1級を取得すると超高層建築や公共施設などの大規模工事の施工管理ができます

2級は建築・躯体・仕上げを受験します。

扱える現場は一般建設業営業所の専任技術者・主任技術者までです。

土木施工管理技士

道路や橋、水道や河川、トンネルなどの私たちの生活や産業活動の基盤となるインフラ関連の土木工事に必要な資格です

土木施工管理技士は、下記の土木工事の工事現場において、施工計画作成や4大管理を行います。

  • 道路
  • 上下水道
  • 河川
  • ダム

1級を取得すると塗装工事業に関する業務を担当できます。

電気工事施工管理技士

電気工事の現場で、計画・管理・指導などを担う資格です。

取得すると、発電設備や変電設備、照明設備、信号設備などの電気工事に携われます

また、1級取得者は、特定建設業の営業所ごとにおかなければならない専任技術者や主任技術者、監理技術者にもなれます。

管工事施工管理技士

ガスの配管工事や水道配管工事、空調設備に欠かせないダクト工事など各種管工事の施工管理をおこなえる資格です。

1級を取得すると、特定建設業の営業所ごとに置く専任の技術者や現場に配置する監理技術者になれます

主に配管工事や建設会社、マンション管理会社などでの活躍が期待されます。

電気通信工事施工管理技士

電気通信工事とは、携帯電話や固定電話、インターネットなどの通信機器をつなぐ工事です。

有線・無線LANやサーバーの設置などを行います。

電気通信工事施工管理技士は、近年のインターネットやモバイルネットワークの拡充を受けて、2019年に新設された資格です。

1級を取得すると、総額4,000万円以上の電気工事を請け負う「特定建設業」でも責任者が務められます

建設機械施工技士

建設機械施工技士とは、建設機械を使った施工の監督や指導、運転業務を行うのに必要な資格です。

資格を取得すると「特定自主検査員」の資格も取得でき、建設機械を自身で検査できるようになります

造園施工管理技士

造園施工管理技士とは、学校や公園、道路などの造園工事の資格です。

なかには、ガーデンデザイナーや庭師として独立して活動する人もいます。

近年、地球環境や都市部の緑化への意識が高まっているため、将来性も見込まれています

まとめ

施工管理は、建設業界において欠かせない役割を担う、やりがいのある仕事です。

施工管理は、安定したニーズがあり、高い専門性や責任感が求められるため、給与水準も比較的高くなっています。

また、資格取得を通じてスキルアップやキャリアアップの機会も豊富です。

施工管理を目指している人は、まずは必要なスキルや資格を把握し、キャリアの選択肢を広げてみましょう。

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