投稿日:2025年02月25日/更新日:2025年02月25日
CADオペレーターの年収は低い?|稼ぐためのコツや将来性を解説!
当記事はPRが含まれています
CADオペレーターとは、建築や機械設計の分野で欠かせない専門職です。
CADソフトを使いこなし、設計者のアイデアを具体的な図面として形にする役割を担うCADオペレーターは、未経験からでも挑戦しやすい一方で、年収には幅があります。
そのため、スキルやキャリアの選択が重要です。
本記事では、CADオペレーターの仕事内容や必要なスキル、年収アップのコツ、将来性を解説します。
CADオペレーターを目指している人はぜひ参考にしてください。

CADオペレーターとは
CADオペレーターとは、CAD(Computer Aided Design)と呼ばれるソフトウェアを使用して、建築物や機械などの設計図を作成編集する専門職です。
メインの仕事は、設計士が作成した設計図を2Dや3Dデータに落とし込む業務。
そのほか、設計の初期段階から参加し、提案や改善などのアドバイスを行うケースもあります。
CADオペレーターに必要だと言われるスキルは以下の通りです。
- CADソフトの操作スキル
- 製図の知識
- 専門分野の知識(土木、機械、建築、電気など)
- コミュニケーションスキル
- 問題解決能力
CADオペレーターには、基本的な工学知識や読図能力やチームとのコミュニケーション能力や細部にわたる注意深さなど、さまざまな能力が必要です。

CADオペレーターの年収
CADオペレーターの正社員として働く場合の平均年収は300万円から500万円です。
平均年収は461.8万円(厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」)で、日本の平均給与460万円(国税庁の民間給与実態統計調査)と同程度になるでしょう。
フリーランスの場合、頑張り次第では正社員よりも高い年収を得られる可能性もあります。
なお、派遣で働くCADオペレーターの給与は、正社員と比べてやや低く設定されている場合が多く、年収240万円〜360万円程度です。
派遣の場合は、即戦力として活躍できる機会が多い点が最大のメリットです。
未経験者でも、プロジェクトを通して経験を積めるのは魅力でしょう。

CADオペレーターの平均年収が低いといわれる理由
CADオペレーターの平均年収は、日本の平均給与と同程度か少し低いです。
本章では、平均年収が低くなる理由を解説します。
未経験からでも挑戦できるから
CADソフトウェアの発展により、業務内容が均一化されました。
その結果、今まで必要とされていた専門性が薄くなったのが原因です。
また、未経験からでも就職や転職のチャンスが豊富で、多くの企業が研修制度を整えて新人を受け入れています。
さらに、低コストで作業をするために、外注化する傾向が強まりCADオペレーターの仕事の価値が低く見えてしまうケースもあるでしょう。
非正規労働者が多いから
CADオペレーターは、派遣社員や契約社員として働く人が多くいます。
CADオペレーターでも年収が高い人はいますが、派遣社員や契約社員の多さから、全体の平均年収は低くなりがちです。
ただし、スキル次第では正社員よりも高い年収を得られる可能性もあります。
CADスキルの習得がしやすいから
CADオペレータースキルは、比較的取得しやすいスキルの1つです。
そのため、スキルの希少性が低いのが原因といえます。
ただ経験年数が長いだけでは、給料に反映されない現状があります。

CADオペレーターの年収を高めるためには
CADオペレーターでも、高い年収を得られる可能性は多くあります。
この章では、主な方法を5つ紹介します。
キャリアパスの参考にしてください。
CAD以外のスキルや資格を取得する
CADオペレーターは、資格がなくても業務可能ですが、プラスαで資格やスキルがあると給料に反映される可能性が高いです。
CADの資格は以下のとおり。
- CAD利用技術者試験
- CAD実務キャリア認定制度
- Autocad認定試験
- 建築CAD検定
そのほかに、建築士やインテリアコーディネーターなど、専門的な知識や資格を取得すれば、より一層アピールにつながります。
専門家としてのニーズが高まれば、年収アップに一役買ってくれるでしょう。
操作できるCADソフトを増やす
CADソフトウェアは多岐にわたり、それぞれ独自の機能や操作方法があります。
主要なソフトでも、数えきれないほど。
- CATIA
- SOLIDWORKS
- iCAD SX
- PTC Creo Parametric
- ZWCAD
- AutoCAD
- IJCAD
- BricsCAD
- Jw cad
- FreeCAD
そのため、複数のソフトを使えれば、さまざまなプロジェクトに対応でき市場価値も向上するでしょう。
専門分野に特化したスキルや経験を身につける
特定の専門分野に特化した知識や経験を持ち、自身の価値を高めるのも有効です。
大型建築物や戸建、土木など、特定の領域での専門的なスキルを持つとよいでしょう。
高度なスキルよりも、業界の経験を多く積む方が年収につながる場合もあります。
転職やキャリアアップを考える
年収アップのために、プロジェクトマネージャーや設計チームのリーダー、建築士などへのキャリアアップを考える人もいます。
また、年収を上げるのであれば、平均年収が高い大手企業への転職もおすすめです。
ただし、大手企業の場合は競争率も高いため、中小企業に比べると就職するのは簡単ではありません。
実績や資格などのアピールができるように準備をしておくと安心です。
個人事業主として活動する
会社員としての年収アップの幅には限界があるのがCADオペレーターです。
一方で、個人事業主であれば、努力次第では年収も青天井です。
ただし、個人事業主は、自分で仕事をとってこなければいけません。
また、仕事上の責任は全て自らが背負わなければならない厳しさがあります。

CADオペレーターの将来性
CADオペレーターは、プロジェクト数の増加や複雑化にともない、高度なCADスキルを持った専門家への需要が高まっています。
そのため、将来性の高い職業です。
また、建設(住宅)分野では、令和3年以降の建築戸数は増加しています。
設計やデザインのスキルを身につければ、仕事の範囲も広がるでしょう。
ただし、CADの操作が一通りこなせるだけでは、将来性は期待できません。
今後は「CADオペレーター+α」が求められます。
CADオペレーターとして長く働き、年収アップを目指すには、より専門性の高いスキルを身につけましょう。

まとめ
CADオペレーターは、設計の現場で活躍できる専門職です。
しかし、年収はスキルや働き方によって大きく異なります。
高収入を目指すには、資格取得や専門分野のスキルを高める必要があるでしょう。
また、転職やフリーランスとしての独立などのキャリアパスも年収アップの選択肢となります。
今後は「CADオペレーター+α」のスキルが求められる時代です。
自身の市場価値を高めるために、積極的なスキルアップを図りましょう。