投稿日:2025年02月26日/更新日:2025年02月26日
やる気のない部下や従業員の育て方|原因や具体的な対策を解説!
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やる気のあるメンバーが集まれば組織のパフォーマンスはどんどん上がります。
しかし、やる気がない部下や従業員も一定数存在するでしょう。
部下や従業員のモチベーションの管理は、チームや部署をまとめる管理職にとって大切な業務の1つです。
この記事では、やる気のない部下や従業員の特徴や原因、上司の対応の仕方などを解説します。
やる気のない部下へのNG行為も解説するため、部下のマネジメントに課題を感じている人はぜひ参考にしてください。
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やる気のない部下や従業員の特徴とは?
やる気のない部下や従業員の特長は以下のとおりです。
- 最低限の仕事しかしない
- 無気力で責任感がない
- 仕事が遅くミスが多い
- 遅刻や早退、欠勤が多い
ほかにも、ずっとスマホを見ていたり、業務とは関係のないことをして時間をつぶしているなどもあるでしょう。
特に建設系では、朝早くから現場に移動しなければならないのに遅刻や寝坊が多かったり、手際が悪い、スキルが向上しないなどがあげられます。
建築・建設系、製造系においてやる気のない部下や従業員がいると、大きな事故や問題につながるケースもあるため、原因をしっかりと見極めて対処しなければなりません。
部下や従業員のやる気がない5つの原因
部下や従業員がやる気をなくす主な原因は以下の5つです。
- 仕事へのモチベーションがわかない
- チャレンジする機会がない
- 上司に対して不満がある
- 労働環境や待遇に不満がある
- フィードバックを得られていない
1つずつ詳しく解説します。
仕事へのモチベーションがわかない
1つめは、仕事へのモチベーションが沸かない点です。
- その業務をやる理由がわからない
- なんのために働くのかわからない
- 希望や未来設計がない
薄給に合わせて近年の物価高など、生きるためには問題が多すぎます。
このような時に、無理に仕事をしても希望がわかないといった方も多いのではないでしょうか?
チャレンジする機会がない
2つめは、チャレンジする機会を与えていないケースです。
- 毎日同じ業務で飽きる
- やりたいことやアイデアがあるのに話を聞いてくれない
- チャレンジできないから惰性で仕事をする
また、実績をつくる機会にも恵まれず、キャリアの構築にもつながらないでしょう。
上司に対して不満がある
上司に対して不満や不安を感じている場合もモチベーションが下がる原因になります。
- 仕事への姿勢や態度がいい加減で尊敬できない
- ミスをすると一方的に怒られるから怖い
- 正当に評価してくれない
上司に対する不満を解消せずに信頼関係を構築できないまま放置していると、退職してしまうかもしれません。
また、直属の上司に対して直接不満を打ち明けるのは部下にとってもハードルが高いでしょう。
特に建築・建設業では、人間関係が難しいため辞めていく若手も少なくありません。
労働環境や待遇に不満がある
4つめは、労働環境や待遇について不満があるケースです。
- 適切な人材育成がされていない
- 業務の量や難易度が高く、責任が重い
- 給料面や待遇が悪すぎる
部下にもともとやる気があっても会社が育てられなければ、やる気のない部下が生まれてしまう原因になります。
フィードバックを得られていない
自分が出した成果や身につけたスキルについて、上司から適切なフィードバックが得られないと、部下のやる気は低下します。
- 意見や反応がもらえず自身を失う
- スキルを上げる方法がわからない
- 頑張っても無駄な気がする
上司や会社は、客観性・公平性のある評価システムを導入し、従業員の成長に向けた具体的なサポートやアドバイスをする必要があります。
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部下や従業員のやる気を高める5つの対策法
本章では、部下や従業員のやる気を改善できる方法を5つ紹介します。
方法は以下のとおりです。
- 本人の力量にあったポジショニングを行う
- 労働環境を改善する
- 情報共有を大切にする
- 細かいゴールを用意する
- 1対1の面談を行う
上記のような対策を取れば、部下もやる気を取り戻せるでしょう。
それぞれ解説します。
本人の力量にあったポジショニングを行う
まずは、本人の力量やスキルにあったポジショニングを行いましょう。
やる気がないからといって、キツい仕事や面倒ごとばかりを押し付けてはいけません。
まずは「現時点で必ず遂行できる仕事」を任せて、”成功体験”や”やりがい”を再認識してもらいましょう。
そこから、本人のスピードに合わせてさまざまな仕事を任せ、適任なポジションを探ります。
労働環境を改善する
2つめは、労働環境の改善です。
建設業の「2024年問題」として、建設業を取り巻く労働環境が大きく変化しました。
それ以外にも、社内独自でできる活動を広めることがポイントです。
社内独自の活動は、簡単なものから始めていくとよいでしょう。
- あいさつ運動を行う
- 皆勤賞でインセンティブを渡す
- 各スキルの認証テストを行う
特に、遅刻しないことは当たり前ですが、学校のように皆勤賞などがあると嬉しい気持ちになりますよね。
情報共有を大切にする
3つめは、「報・連・相」の情報共有を大切にすることです。
日報や作業工程など、日々つけている企業も多いかもしれませんが、より一層強化することで多くのメリットが生まれます。
- 無駄な作業が減って効率的に作業できる
- トラブルを早く解決できる
- チームワークを強化できる
- 個人の依存度を減らせる
まずは、仕事終わりに上司から「今日の作業はどうだった?」と声かけを徹底することから始めてみましょう。
細かいゴールを用意する
4つめは、細かいゴールを用意することです。
いきなり大きなゴールやハードルが高い目標を掲げても、どうすればいいかわからず自信をなくしてしまいます。
ゲームでも、いきなりラスボスと戦っても負けてしまうように、コツコツ小さなクエストを積み上げて攻略するのと一緒です。
週初めに1週間うちに解決したい小さな目標を決める、週終わりに振り返りを行うなど、小さな目標をクリアし続けていきましょう。
1対1の面談を行う
最後は、1対1の面談を行う方法です。
面談というとかしこまったイメージを持たれますが「一緒にコーヒーを飲みながら雑談する」程度でも構いません。
まずは、部下とのコミュニケーションの基盤を整えることです。
部下や従業員の人数が多く、なかなか時間を割けないときは、チャットツールなど活用するのもいいでしょう。
基盤を整えることで、問題や不満の原因を解明できます。
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やる気がない部下へのNG行為
やる気がない部下への対応は簡単ではありません。
以下のNG行為を把握して、適切に対応しましょう。
- 部下を放置する・褒めない
- すぐに口出しする
- 過度なプレッシャーをかける
- 仕事を与えない
1つずつ詳しく解説します。
部下を放置する・褒めない
やる気がないからといって部下を放置してはいけません。
会社や上司から期待されていない、信頼されていないと感じた部下は、ますますやる気を失います。
また、明らかに仕事へ悪影響が出ているのに、上司が適切に対応しなければ、周りの従業員のやる気まで下げてしまうでしょう。
やがて組織全体のパフォーマンスが下がり、業績悪化にもつながります。
また、部下が成果を出した際に、褒めないのもよくありません。
上司は、適切なタイミングで部下を褒め、ポジティブな声掛けをしましょう。
ただし、褒めてやる気を伸ばす方法は、外発的動機づけであるため、持続性は期待できません。
すぐに口出しする
上司は、部下の行動や業務に問題があれば、改善のためにアドバイスをしたくなるでしょう。
しかし、細かく口出ししすぎると、部下が自分で考える機会を奪ってしまいます。
また「すぐに口出しされるから上司の前で業務を進めたくない」と部下の不安を煽ってしまうかもしれません。
気になった点をその場で反射的に指摘せずに、部下が自分で考えて気づけるように導くのも上司の役目です。
気になった点は、業務の区切りとなるタイミングでのフィードバック面談を実施し、部下の了承を得たうえでアドバイスしましょう。
過度なプレッシャーをかける
上司が部下に過度なプレッシャーをかけたり、過剰な業務量を課したりするのも絶対にやめてください。
仕事において、適度なプレッシャーは必要ですが、大きすぎるプレッシャーは部下の負担になるでしょう。
また、できないと分かっていながら、仕事を任せる行為はハラスメントに該当する可能性もあります。
厳しいノルマを設定したり、能力以上のタスクを振ったりしないよう注意しましょう。
仕事を与えない
部下にやる気がないからといって、仕事を与えないのは避けましょう。
やる気がない部下に対しては、どのような業務に対してやりがいを感じるのかを面談でヒアリングして、適切な仕事を割り振ります。
最初は不慣れであるため、上司の負担は増えるかもしれません。
それでも部下が挑戦する機会をつくり、成功体験を積ませましょう。
なお、部下の能力を過小評価し、仕事を与えないのもパワハラになります。
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まとめ
やる気のない部下や従業員がいると、周りの社員にも影響し、業績悪化にもつながります。
そのため、管理職などの上司は部下の対応に悩むかもしれません。
やる気のない部下がいる場合には、決して放置せず、やる気がない原因を考え、正しい対処をしましょう。
日頃から部下や従業員と適切なコミュニケーションを行うのも上司の役目です。
部下のマネジメントに課題を感じている人は、この記事を参考にし、社会で活躍できる人材を育成してください。